今回も、来てくれたことが分かり名前と顔が一致している方にだけ。開花し始めた花の写真を撮ってプリント。どういうわけか陶器市のはがきを印刷しようとするとプリンターが具合悪くなる。試しに他のものを印刷してみるとOK。ファイルの問題かもしれない。
だましだまし何とか印刷が終わったのが7日夜。書く気力が減退し、8日に宛名とコメントを書くことに。終わったのが23時で切手を購入していなかったので投函は9日。これで陶器市が完全に終わったことになる。
****
5日だったと思うが「娘に連れてきてもらって、やっと来れました」というご婦人。たくさん購入してくれて、お孫さんが5人になったことなど会話を随分したが……どうしても誰かわからない。思い当たる方が数人。もう少したったら、お嬢さん、お孫さんの年齢などから判るかもしれない。毎年来てくれる方の苗字が思い出せないということが何度もあった。名前は判るので調べられたが、歳を重ねるに連れて困りごとも増えてくるなぁ。 (9日10時20分)
おかげさまで、無事に終えることができました。
気候変動が激しく、体調がついていけないことがあるかもしれませんが、またお会いできるまで、どうぞお元気でいてください。ありがとうございました。
****
晴れて混雑もなく、ゆっくり見て歩くには最高の日。「春の陶器市4000人目のお客さま」は来年に持ち越しになるのかな‥‥「あと3人なんだけど」隣の清水さんに言うと「帰りに寄る人が多いから」と話していた通り「結びの花留め」を見てよそを回ってまた戻ってきて買い求められたご夫婦。「最初に見たときに買っていたら4000人目にはならなかったんですね」とニッコニコ。プレゼントのペアのカップは「窓窓窓‥‥のビアマグ」を選ばれて写真撮影とここに載せることもOKしてくれてホッ! 陶器市は初めてと話していたので楽しいことがある‥‥「また行こうね」と話し合ってるといいなぁと思った。
****
17時頃だろうか、片づけていると「レースの大きい花瓶」が気になる女性が一回りして戻って来て「やっぱり欲しい‥‥」。午前中に「一目惚れした」と言って「レースの新マグ」をサッと買って行かれた女性とともに現れたのでお友達同士で趣味が合ったのかと思ったら、別行動していた姉妹だそう。「普段は合わないんだけど、これは合ったね」と話していて姉妹の後押しがあって思い切って買って行かれた。
****
女性の3人連れ。昨年(?不確か)レースのフリーカップを買い、今回はお友だちがどうしようか迷いに迷って、一回りして戻って来ても迷って…「今日は買っといた方がいいと思うよ。きっといいことがある。」と滅多に押さない私がすすめた。しかし魅力不足だったよう。押すと引く人もいるし、押してほしい人もいる。さまざま。4000人目のお客さまになるところだったんだけどなぁ。
****
初日にお友だちつながりで来てくれるようになった女性が「〇〇さんは明日来ると言ってました」と教えてくれたのに、好きな茶色い器を出すのが遅くなり見えた時には出ていない状況だった。ミントグリーンと白のフチ折れ鉢を購入し「帰りに寄るので包んでおいてください」と言って一回りして戻ってきた時に、茶色いのが大分出ていたが穏やかな方なので「今回は色々購入してきたので、秋にまた来ますから茶色いの作っておいてください」お姉さまは体調不良で来れず残念がっていたそう。おめでた?と聞いたら違うようなので、仕事と家事‥両立は大変‥どんな不調かわからないけれど復調して元気な姿を見せて欲しい。
****
初日にやはりお友だちつながりで来てくれるようになった女性。「〇〇さんはカープの観戦で家族揃って広島に行っているから来れないそうです」野球の魅力にはかなわなかったみたいね。さまざまな楽しいことがある中、陶器市に来てくれる方々に感謝。「同じものでの価格の違いがわからない」とよく言われる。まず、手作りの焼き物に同じものはない。この仕事を始める時に「泥はリスクが高い。やめた方がいい。」と言われたことがある。やればやるほど確かに‥‥素地が乾かないうちにしなければならない作業、乾き気味の時は霧吹きで湿らせてから‥それでもいいが、そうでない方がいい。わかっていても時間のかかる作業の場合は次第に乾いてくる。作業も柄杓掛け、吹付け、スポンジ塗り、刷毛塗り‥‥色々。お客さんが見てもわからない作った人にはわかる不安がある。それが価格に反映している。説明は難しい。お客さんは見ていいと思い、財布との相談をしてOKのものを購入すればいいと思う。「焼き物に失敗はない」という人がいるくらい。見て触っていいと思ったものはいいものだと思う。
****
例年だとテントを乾かすために、日の当たる場所に移動させに広場に集合している時間。しかし、今年は雨の予報だったので昨夜すべて撤去。窯場に運び終わったのが21時半。みんなに手伝ってもらい、テントまで片づけてこの時間は異例の早さ。 (7日10時)
城内坂8時過ぎでもスイスイ。駐車場も昨日のように朝の出足をくじかれて出発が遅くなってしまった人たちで一時的に入場に時間がかかったりすることもなくスムーズだったよう。トイレの列もそれほど長くはなかった。
****
耳付きボウルを天の川とレース2個ずつ購入のご夫婦、4個揃えたかったが無いからあるもので間に合わせたのだろうか……見送ってからふと思った。天の川は最後の2個だがレースはまだあったのだから聞いてみればよかった。なににつけ気づくのが遅くなった。
****
白花のご飯茶碗のフチ欠けの修理を受けていた。受け取りに1年ぶりに家族揃って現れた時、弟君をお兄ちゃんだと間違えるくらい大きくなっていて成長の早さにビックリした。初めてテントに来た時、この弟君が泣いて「また来ます」と3回繰り返してやっと見ることができた。忘れられない。(記憶とはいい加減なもの。初めては、もっと前でこの時の印象が強すぎたので最初だと勘違いしている。更に、その日1回目に買い物をして、戻ってきた2回目に弟君がぐずり、3回目でもう一度買い物をしている。5月8日追記)ある年からお母さんが見ている間、お兄ちゃんと弟君とお話をするようになり私の楽しみになっていた。しかし、今年はこの弟君がお母さんと一緒に器を吟味している。お兄ちゃんは小さい頃から目標に向かってブレることがない。自分の子どもでなくとも嬉しい成長。黒のビックリシリーズの始まりに楕円鉢を購入してくれたが、今回は家族4人分のご飯茶碗を黒ビックリで。この黒のビックリシリーズはあまり動かなくてもボチボチ動いて、また作れればいいと思っていた。作るたびに改良を重ねれば「よし!」というのがいずれできるだろうと楽しみに。予想した以上に気に入ってくれる人がいて、また作れるありがたさを感じている。
レースの大きめのマグカップ。銅鍋のように叩いて仕上げている。作業に時間がかかりすぎると粘土が乾いてヒビが。これは確信犯で自分の試用に焼いたもの。見落とすはずないほどのヒビなのに棚に並んでいた。今日、お客さんが「ください」と持ってきて気づいた。何日も陳列されていたのかと思うと‥‥‥「だから安いんだ」と思われたか‥‥注意しないと。
****
※ ご飯茶碗のフチ欠け修理について
「ご飯茶碗と湯呑みは欠けたのを使っていると出世しない」のだそう。ご飯茶碗と湯呑みだけは毎日使うものだから欠けたらすぐに買い替えるもの。とお客さんから教わった旨を一応伝えるようにしている。気にしないという方の依頼はお受けしている。尚、焼き直しは絵付けが泥だからできるのであり、呉須などの絵付けでは流れてしまうので無理。釉薬の種類にもよる。(6日6時50分)
カップ底の貫入も焼き直すと消える。再発はほぼないが、これはピンホールとつながっているようなので何とも言えない。自分の試用なので数年後?にわかるかもしれない。(7時追記)
朝8時頃、何!?とビックリするような激しい雨。車の中の人はいいけど歩いている人はまずいなぁ……大丈夫かなぁ。私も出られないので、おにぎりを作り、カップを何個か持って出発。城内坂入り口の交差点で傘がないカップル。ストールを頭からかぶって小雨をよけて駅方面へ。濡れている様子ではなかったから雨宿りできたのだろうが向かっている方向が気になる。帰ることにしたのだろうか。
朝も昼もトイレが混雑。初日と2日目の様子はわからないが、今回一番混雑していて、待っている間の我慢がきつかった。
派手と感じるかどうかは個人差があると思うけど派手なビアマグ。3日目か4日目に並べたが動かずじっとしていた。
数年前から毎年来てくれるご夫婦がお世話になっている方に…とプレゼントを購入してくれたりしていた。今日は、そのお世話になっている方を伴って来てくれた。そして、ついに動かないビアマグが動いた。お世話になっているというご夫婦がペアで購入。魅力ないのか……と思いかけていたので嬉しい!
こっちは、まさにハデハデの大きなビアマグ。釉が濃すぎた。もっと薄い方が好き。こんな風にキッチリかかっている方が好きな人も多いから何とも言えないけど。関心を持つ人もいるけど、花瓶?ビールには大きすぎるよね……と話している。大き過ぎたね。 (5日7時半)
雨。カッパを着てテントを開けて間もなく、1個しか作らなかったサラダボウルに目が留まった女性。雨の中出かけてくれたということは今日しか来れないスケジュール?聞くとその通りで、降っていても開けて良かった。昼頃だろうか予報に反して上がってくれたので次第に通りを歩く人も増えて寂しすぎる6日目にはならなかった。
湯呑みに花留めを入れて都忘れを飾ってある。紫の都忘れを飾ってある湯呑みの内側は何の装飾もなく、ピンクの都忘れを飾ってある湯呑の内側は白化粧泥を柄杓掛けしてある。お客さんに食器を花器として使う場合、水漏れ防止対策をしていないので、ある程度使い込んだものを使えば沁みないと話している。(※釉薬の種類にもよるので全てではない。最初から沁みない釉薬もある)紫の都忘れの方、秋に使った器だが焼き直して新品に戻ったので初日は底が濡れた。板に輪染みが見える。今は板が濡れることはない。ピンクの都忘れの方は白化粧の威力で沁みない。荒土を使わず、泥掛け・焼成を失敗しない限り沁みない。昨日来た陶芸を学校で学んだ女性が「白化粧は磁器と同じようになるわけだから……」と話していて、そういう理屈か…ほかにも色々教えてもらい勉強になった。 (4日7時)
くもり。城内坂9時少し前でもスイスイ。コンテナ1つ降ろして車を置いてテントに着いたのは9時過ぎ。早くに見えた方がいたら申し訳なかった。久々にしっかり眠ってしまった。
平日2日目。とても静かな一日。休息日になった。
今日も「補充したくても新しいのばかりでできない」と話す方がいた。「同じ形・サイズでも柄が色々と移り変わってきているから、写メをいただければ作ります」と応えたら「1、2枚じゃ悪くて…」「10年以上前の小皿2枚補充したいと言われて、沢山作って並べたら昨日でなくなったから大丈夫。補充してまで使いたいと思ってくれるものは他の人も欲しいから」と話し納得してくれた様子。新しいものが欲しい人、普遍的なものが欲しい人さまざま。すべての人の要望に応えることは難しい。それでも、できることは応えたい。 (3日7時50分)
平日なのでゆっくり。8時半に広場前の城内坂はスイスイ。車を置いて「城内広場」に着いた時には2、3のテントを残して開いていた。隣の小泉さんがテントを開けるのを手伝ってくれていると、小泉さんのテントに2、3人のお客さま。「お客さんだよー。いい口開けになったねぇ。」と言い小泉さんが手伝いから離れると、西山さんが手伝いに来てくれて、あっという間に開けられた。すぐに箸置きを求めるお客さんが……「いい口開けになったでしょ」と。小泉さんのテントで花瓶を購入してから寄ってくれたご婦人。しゃれている。
昨日は、田中さんと清水さんが開けるのを手伝ってくれて、ペチャクチャ喋りながらやっていたら清水さんのテントの中からお客さんがニコニコしてこちらを見ている。さっきからニコニコ見ているなぁと思っていたけど、お客さん買いたいんじゃないの?と気づき「清水さん、お客さんだよ」と言うと、お客さんが「あまり楽しそうだから悪いと思って…」だって。とんだ失礼をしてしまいましたねぇ。ニコニコ許してくれたお客さんに感謝。一日の始まりがにこやかだと一日気持ちよく過ごせる。
****
ものづくりをしている年配のご婦人2人組。陶器がその一部になるそうで「箸置き」と「でんでん虫」を求められた。「でんでん虫」は展示会が終わったら「箸置き」にするそう。「えぇー!箸置き?」「そうよ、こうするのよ」作った人が思いもよらなかった発想をする。
もう何年も来てくれているので購入するものがないだろうと思われるお客さまは、倒れてリハビリを経て復活。日々できることは全力でやっておこう!と思う。「もう購入するものがないと思うけど元気なことを確認させてください」とメールに返信した。「プレート形の花留め」をコースターにすると言って購入された。なるほど。
先の2人組のドライバー担当のステキなご婦人は73歳だそうでビックリした。いい歳の重ね方をしている…キラキラしていた。展示会が盛会になりますように。
****
暇な平日。新聞紙を広げて包装紙の準備もできた。暇だったけど、終わってみれば昨日より人数は多かった。花留めなどすぐに包めるものを購入してくれたお客さんが目立った日。真夏の暑さだったにもかかわらず、平日にでかけられる方が集中した模様。「暑いけど好きで来ているから…」と楽しそうに花留め付きミニ水盤を購入の女性。あの顔を見ていると、創作意欲が増してくる。 (2日7時55分)
昨日と同じくらい暑い日。朝8時前、城内広場前の道は空いていた。
昨年、花留め付きミニ水盤の失敗作を購入した母娘が今年も来てくれて「今年は無いんですか?3つ持ってるけど、何も問題なく使えてます。また何かないかと思って…」さすがに失敗ばかり作るわけにいかずフチに泥を沢山吹き付けるとほぼ確実にミステイクになる造りなので装飾を変更。ロクロもどうすれば失敗作にならないか掴めて「もうチョット」だけど「失敗」ではないものができるようになった。お客さんは失敗作も楽しみに来ている。益子の陶器市の最大の面白味ではないかと思う。これがあるから失敗を恐れずチャレンジができる。他産地の業者が「益子は面白い」と買い付けに来るのも頷ける。近年はSNSを意識してあらゆる業界でのびやかさが失われているような気がして残念。かくいう私自身も委縮していると感じている。
3日過ぎて、記しておきたい出来事がいくつもあったが睡魔に勝てず……窯焚きの連続以来、座ればコックリ。1日は平日だし、ゆっくり記せるだろう。(1日6時)
晴れて夏のような暑さ。朝7時20分で広場前の城内坂はスイスイ。車は数台見えるだけ。昨日は7時で渋滞。2日目が終わってみれば初日より多くのお客さまがみえていた。隣の清水さんも昨日より多かったねと話していたので、みんなが同時に動かなければスムーズに流れるという証しなのだろうか。2つのテントの単なる偶然かもしれない。
窯出し後、撮ってる場合じゃないと写真はあまり撮れてない。茶香炉は今回はこの2つだけで、2日目に並べたところ左側のは女性のお客さまが気に入ってくれた。今あるのは右側のと昨年のブルーが1つ。テントを閉めてから、出せなかったビアマグ等の底擦りをしてきたので、3日目にやっとハデハデのビアマグを出せるはず。暗くなって値段付けまではできなかった。大きめの花瓶も気に入ってくれるご夫婦が2組現れたので、また2本昨夜運んでおいた。朝は花を活けたりから始まる。(30日7時15分)
益子町の春の陶器市 28日から6日まで 9日間
場内坂通りを登り切った「大誠窯」さんと「公衆トイレ」の間「城内広場」で出店
****
初日の28日は朝7時前から渋滞。
混雑を避けた人たちで混雑した模様。時間を少しずらしたお客さんは空いていたそう。
準備があるのでPCに向かう暇もなし。29日夜には少し落ち着くか……この記事をみてくれているお客さんには申し訳ないが、まとめて記録しよう。(29日6時半)
底擦りをして値段付け。
花留め付きミニ水盤、水盤のサイズに合った花留めを選んでセットして値付け。
サイズがバラバラで仕上がりもバラバラ…もちろん色調もバラバラ。作るときは楽しいけど、この段階でイヤになる。値段付けが最も苦手な作業。だから余計進まない。
花屋さんが開いているうちに行かないと……ということで窯出しもまだ、出してあるのもほとんど進んでいない。庭の花を摘み、できてる分だけ積んでテントへ。城内広場は3軒だけ作業中でほぼ終わっていた。
明るいうちに花を飾るのが先だということで、活け始めたら思いのほか手間取った。コンテナから出して並べないと…暗くなり花もよく見えないので残りは明朝。
写真を撮っている暇はなかった。来てのお楽しみ!
10時頃からテント張り。昨日の雨で地面が濡れているかもしれないと心配したが杞憂にすぎず、よく晴れて暑さもひとしおだった。棚や台を設置し、値付けしてあるコンテナ数個のみ並べた。