2024年11月


秋の陶器市も無事終了

おかげさまで2024年秋の陶器市も無事に終えることができました。

天候やスケジュール調整の苦労を乗り越えて来てくださった方も多かったのではないでしょうか。

ありがとうございました。渋滞に巻き込まれた方、懲りずにまたいらしていただけたらなぁと思います。来春も元気でお会いしましょう! 4月29日(火)~5月6日(火) 8日間の予定

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今まで、ここに登場したことのない方を中心に4日間の振り返りを少し記しておこうと思う。もし既に登場したことがあったら「ごめんなさい」。何度も来てくださっている方にも、印象に残ったことがあるけど書ききれないので。

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初日は激しい雨に何度も見舞われた、雨の一日。今までの経験だと、あのような激しい雨になると一気に帰路につかれてしまい、閑散とした静かな一日になるのに、繰り返し来る激しい雨にもめげずに居続けてくれて「初日のお客さんは違うな」と改めて実感。出店者駐車場からの道筋のテントに長蛇の列。まだ6時過ぎたばかり。寒い中、傘をさして開店を待っている姿には驚きのみ。

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2日目は終日晴れの陶器市日和。初日の予定を繰り下げたお客さんと元々予定していたお客さんで、かなりの人出。17時には暗くなる秋は帰宅時間が重なり渋滞も続いた。

南育想窯のテントで印象に残った出来事は、「撮ってもいいですか?」と聞くこともなく、ビックリシリーズの黒の器をパシャパシャ沢山写真撮りして、お買い物無しで立ち去った人‥‥値札が写るように撮っていたようだったから参考?かもしれない。1つくらい買ってもいいんじゃないのと思った。他に「ビックリシリーズの黒を作っている人の名刺をください」「ビックリシリーズの黒を作った人がわかるものをください」という人もいて、妙な日だなぁと思った。購入してくれるのは、ごく一部のお客さんで大衆受けするヒット商品というわけでもないのにね。

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3日目も終日晴れの陶器市日和。昨日の渋滞情報で来場をやめたお客さんがいたのか‥‥私のテントと通りの歩行者数の感じでは祝日の割に静かだったのかなぁ。

この日の印象に残った出来事2つ。

1つ目: 春に還元焼成のビックリシリーズの変形深皿(大)を4枚欲しいのに2枚しかなくて「秋にありますか?」と聞かれ「作りますが約束はできないです」と冷たい感じだけど、確実に焼けるか自信がなかったので、そんな受け答えをしてしまった方がみえた。還元焼成の具体的なリクエストはなく、酸化焼成のリクエストはいくつかある状況。もしも時間的に1窯しか焼けなくなったら酸化焼成優先になり、還元焼成は延期になる。過去に「約束したから」と無理に無理を重ねてボロボロになったことがあるから用心したため。

今回は、作ったけど焼けなかった。約束した(?)ご夫婦のことは覚えていたけれど、以前に白和紙の片口を購入されて「電子レンジは使えますか」と電話をくださったKさんだとは認識していなかった。顔を覚えるのが苦手で本当に困る。毎日お燗するのにレンジを使っていて問題はないとのことで安心させてもらった。「来春はあります」と約束したので、病気やケガをするわけにはいかない。

2つ目: 和紙柄アレンジのマグカップ(大)を選ぶのに長時間迷った方。一緒のお母さんらしき人は呆れながらもニコニコして選ぶのを見ている。「ビアマグのつもりで作ったので大きいけど‥‥」「大きいのが欲しいの、仕事中に飲むから」「私も仕事の時は、ちょっとぶつかっても倒れないし、何度もおかわりしなくていいから大きいのを使ってる」などと会話。道の駅で見て一目惚れしたと言って、撮ってきた写真を見せてくれて、テントにあるものと比べて配色やデザインなど「こっちがいい」「あっちがいい」‥‥迷いだすと決まらない。以前にも1時間以上迷った方がいた。

他にお客さんもいないので、迷っている間にお母さん(?)と話したり、説明しているうちに迷う理由もわかってきて会話が楽しかった。同じようなものを繰り返し作っているようでも、少しずつ変えているからお値打ちでも旧バージョンのは留まりがちなわけだ。バージョンアップにはなっているみたい。

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4日目(最終日)は平日で曇り。人出は多くない。印象に残ったお客さん2組。

1組目: 昨日と同じシリーズの話題だけど‥‥「こんにちは」と挨拶して、直ぐ和紙柄アレンジのマグカップを選んだ方、集めていて中サイズばかり6個目だそう。群馬からこれをめがけて毎回楽しみに来てくれているとのことで嬉しい!「遠いところを‥‥」と言ったら「2時間かかりませんから」とあっさりと言う。とても励みになる。

2組目: お母さんらしき人と一緒の方。花かごの花器を「これは何ですか?」と尋ね、「茶香炉を探していた」と話し、グリーンとラベンダーのどちらにするか少し迷い、ラベンダーに。茶葉の話になり、何でもいいけど「道の駅の茎茶が経済的で香りが長続きする」と勧める。茎茶を置いているお店が見つからなくて普通の茶葉を使っていたが、最近になって道の駅で見つけて次からはここでと決めて、陶器市前に購入。使ってみたら「いいと思う」ので勧めている。可愛らしい声のお嬢さんが今回の陶器市、最後のお客さんになった。

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一部のお金持ちは分からないけど、経済が不安で消費が落ち込んでいると思われる中、時間と交通費をかけて益子まで出かけて「3個欲しいけど今回は2個。来春1個買います」等、嬉し泣きしそうなことを言ってくれたりする。お客さんのちょっとしたひと言が嬉しい。おかげさまで、まだ作陶を続けられそうです。ありがとうございました。来春も、お会いできることを楽しみにしています。

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第110回益子秋の陶器市2024

例年通り「城内広場」で出店します。メイン通りの「城内坂」をのぼり切ったところ。「公衆トイレ」(バス停「陶芸メッセ入口」)と「大誠窯」の間、「陶房ましやま」の道路をはさんで向かい側。

益子陶器市(mashiko-db.net)

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11月2日~5日 9時頃~17時頃まで

※ 今年の春は8時から開店しましたが、秋はいつもと同じ9時から。

暖かさに油断せずに寒さ対策をして、気を付けてお出かけください。

 

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