河原健雄 KOTUTUBO展&ソーサー成形

午前中は色々用事をして、

昼過ぎ「河原健雄 KOTUTUBO展」を見た。骨壺に惹かれて出かけたのだが、一瞬の印象は「大きい…」これなら葬儀社が準備した小さな骨壺にギューギュー詰めで窮屈な思いをさせることもなく、ゆったりできる。食器のように沁みない作り方をせず、底に工夫を凝らせば、磁器のように水が溜まることもないだろう。


16年前、益子に来たばかりの頃に以前の職場の先輩に骨壺を作ってくれと言われた。私に腕もないし、相手もまだまだ先のことだし、いずれ…と思っていた。11年前、父の火葬の時は「こんな小さな壺に…しかも無味乾燥な」と思った。数年前から、そろそろ作ってみようと思いながらも、なかなか作れずにいたところだった。用事で町に出かける途中の看板、いつも見ているのに「骨壺…」これは気付かなかった。是非、見せてもらって勉強しないと…ということで知人との昼食後に行ってみた。幸運なことに河原さんがいらっしゃったので、今回の展覧会についての想いを伺うことができた。大先輩に食後のニンニク臭を漂わせてお会いすることになってしまい、まずかったなぁと後悔もした。しかし「亡くなってから慌てて用意するのではなく、生前から愛でた器に納まり、残された者も『よく花を活けていた』等と思い出したり…製作者は自分が作りたいものを作り、選ぶ側は個性豊かな沢山の作者の中から好きなものを選ぶ…そういう展覧会を開きたい」と話されたことに共感し、とてもいい時を過ごさせてもらえた。

帰宅後は、貝の足カップ&ソーサーのソーサーを成形。